元々僕は中小企業の工場で、正社員として働いました。それも良かったんですけど、自分のやりたいことをやって生活していきたいなって思いもあって。
そのやりたいことっていうのは、結構多趣味だったのであんまり定まってはいなかったんですけど。
でもその中で1番ハマった音楽活動に力を入れている時に、プロモーションビデオを撮る機会がありまして、そこからちょっとカメラにも興味が湧いたんですよね。
空き時間に写真を撮るようになって、ライブハウスでカメラマンやったりとか、プロモーションの映像を撮らせていただいたりしてる中でどんどんカメラの方に熱中していきました。
この頃に働いてた職場を辞めて、カメラでやっていきたいっていう意欲が湧いてきてましたね。
在職中の空き時間を使ってカメラの仕事をしていたんですが、離職していざカメラ一本でって時にコロナが流行して仕事が9割くらい激減しました。離職もしたし、写真の仕事も無いしで、そこから結構どん底でしたね。
そんな生活を続けていくうちに、ちょっと考え方を変えて、映像だったり、カメラに関わることだったらなんでもしてみようって思って、改めて求職活動を続けていたんですがなかなか良い企業に出会えず、ここがダメだったらもうそろそろ工場戻るかという思いが出始めた時に、この会社の募集を見つけたんです。本当に最後の最後のチャンスでした。
それで申し込んだんですが、申し込み後3分ぐらいで社長から電話かかってきて、流石に「へ?早くないか。。逆に不安。。」と思いましたよ。でも今思えばそれが本当にミラクルだったんですよね。
そこから色々お話させていただいて、ここの会社と関わることになりました。
当時、確か募集は動画編集者っていう項目だったとは思うんですけど、カメラ経験者ということもあってか入社4日後には撮影に行くというスピード感で驚きました(笑)
休日カメラマンだったのもあって、YouTube動画は前々からいろいろ作ってはいましたが、ドキュメンタリー系に関しては全くの無知でした。見ているジャンルでもなかったので、大丈夫かなと不安もありましたね。
でも、カメラを握りたい、動画編集に携わりたいという意欲は強かったのでその思いで挑戦してました。だからその時はまだ食の分野に深く関心は持ててはいませんでした。
今までの撮影は、その場でどうやって場所や人を輝かせるか、一瞬で捉えられるかっていうものでしたが、ドキュメンタリーは全く逆の性質です。映像ですし、ドキュメンタリーは一発撮りで撮り直しが効かない緊張感もありますしね。
最初は自分勝手な考え方してて、そんなに熱入れて仕事もできていなかったので聖司さんにも怒られまくっていたし、自分のやりたいことがうまくいっていなかったこともあり、ひねくれちゃってて。お金さえ稼げればいいという考えでした。
でもFMJで撮影や、編集も経験していくうちに、「あ、これ俺1人では作品作れないわ」って。誰かがサボれば間違いなく作品が崩れていくってことが見えてきて。その過程で自分がどれだけひねくれていたかを自覚して、他人を思いやる気持ちが芽生えました。
父がサッカーのコーチで、教えることが大好きだったのでそこに似たのかな、僕も教えることが好きなんだと気づきました。教えるためにはどのような技術や知識が必要なのかを深掘りしていくのが楽しくて、この会社でそのことに気づけたのは大きいです。
1人じゃ何もできないって意識を大切にして、人と分かり合いながら、強みや弱点を理解するようになりました。聖矢さんが来てからはそれにブーストがかかった感じがします。
聖司さんからもよく言われましたが、昔は本当に問題児でした(笑)。
入社当初はさっき言ったみたいにひねくれていて、自分のことしか考えていませんでした。
でも人を喜ばせることに快感を覚えるようになってから、ガラッと変わりましたね。「この人のためになんかしたい」と思うようになりました。
今はみんなで力を合わせて一つのものを作ってお店の方に喜んでもらうっていう仕事にやりがいを感じます。どうやったら喜んでもらえるかを考えると、いろいろ試したくなりますね。
カメラをやっていた時も、「こう撮ったらかっこよく見えるかな」とか、「こう見せたら綺麗かな」と考えていましたが、それが今の仕事にも生きているのかなって思いますね。
ここは人が本質的に持っているものを引き出してくれる会社なのかなって思います。仕事が楽しくないと続かないじゃないですかが。時間潰すことばっかり考えちゃうし。
でも僕は今「どうやってこの人を喜ばせよう」とか考えていたら時間が足りないくらいにはなってます。いろんな人の笑顔を見ると、「これでいいんだ」と思えるようになりました。
動画作成の技術もまだまだ伸びしろがあると思うので、挑戦を続けたいです。
自分は挑戦するために仕事を辞めてこの会社に来ました。だから、他の人にも恐れず挑戦してほしいと思います。そういう輪が広がればいいなと思いますね。